12月28日(水)にfuie studio Tokyo ゲストマッチのエキシビジョンマッチを開催しました。
ゲストは大竹英雄名誉碁聖。囲碁ファンなら誰もが知っているレジェンド棋士が対局相手を務めてくださいました。
本局はこれまでの3子局と異なり、置き石なしで逆コミ30目のハンデで行いました。
結果は大竹名誉碁聖の白番18目勝ち。互いに自身の石を補強して、手厚く打ち進める進行となりましたが、徐々に白地が広がっていきました。
こちらの記事では当日の様子を紹介します。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(230手まで以下略)
https://gokifu.net/t2.php?s=3081672404773677
※来年からは第2シーズンを予定しております。1局目の日にちが決まり次第、こちらにてお知らせします。
1〜50手目まで
黒白ともに自分の弱い石から動き出し、一間にトビ合う展開になりました。50手まで進んだ時点で確定した陣地は、黒は右辺の10目ほどのみ、白は左下の10目弱の陣地のみとなりました。
ただし黒はハンデで30目の陣地をもらっているので、盤面は黒が優勢です。白の大竹名誉碁聖が、ここからどこにどう陣地を築いていくのかに注目したい局面です
51〜100手目まで
前譜の白50で下辺から中央にかけての黒一団にプレッシャーをかけていきました。黒は51,53とここでも手厚く対応します。
白は右上とのやりとりの流れで、66手目で上辺を広げられました。さらに76手目で左上とも連携する様子を見せ、上辺に大きな白地ができあがりそうになります。
もちろん黒もそれを許しません。黒87から97まで、左上と上辺右側の白を分断して陣地作りを邪魔します。
しかしその代償として98手目で右上の黒地に入られてしまいました。こうなると右上の黒全体が弱い格好になります。プロ相手にこうした弱い石を作ると、アマチュアが思っている以上に襲いかかられてしまいます。
101〜151手目まで
中盤以降は白の攻めが光る内容となりました。
黒1から右上を補強しましたが、白40で一気に襲いかかりました。白50と切られると黒は右上で生きるしかありません。黒51からスペースを広げ、結果的にはコウ争いを通じて生きられましたが、その代わりに今度は中央付近の黒が弱くなってしまい、数子が取られてしまいました。(冒頭で掲載した棋譜を参照してください)
ここでの損が影響し、結果的には白の大竹名誉碁聖が18目差で勝利しました。
対局相手を務めていただいた大竹名誉碁聖にはfuieのミニ行灯型(RIBON)をプレゼントしました。
年末のお忙しい時期にご協力いただき、ありがとうございました。
2023年1月からは第2シーズン開始!
2023年1月からは第2シーズンを始めます。
今回登場しなかった棋士の方と対局していきます。対局相手や日時など、詳細は別途お知らせいたします。
各対局とも観戦も自由ですので、ご都合よろしい方はぜひご来店ください。
*囲碁ゲストマッチとは
当店は日本らしさである「和」を大切にしており、空気清浄機fuieの販売だけでなく、「和」をテーマにした各企画を運営しています。
【fuie studio Tokyo 囲碁ゲストマッチ】は、日本の伝統文化である「囲碁」に焦点を当てた企画で、当店スタッフの牛山(アマ六段)が、プロ棋士に3子局のハンデで挑戦しています。
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