当店は日本らしさである「和」を大切にしています。
空気清浄機fuieの販売だけでなく、「和」をテーマにした各企画を運営しています。
その一つとして【fuie studio Tokyo 囲碁ゲストマッチ】を開催しています。
日本の伝統文化である「囲碁」に焦点を当てた企画で、当店スタッフの牛山(アマ六段)が、プロ棋士に3子局のハンデで挑戦します。
9月20日に第4回目を開催しました。今回のゲストは茂呂有紗二段です。
茂呂二段は、牛山がオーナーを務める囲碁ファースト飯田橋にて、指導碁会を開催しています。
対局時の様子と、具体的な手順を紹介します。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(215手完)
1〜50手目まで
白17とさっそく黒の勢力圏に入ってきました。黒18のハサミに対して白19と動き出し、下辺で競り合いが始まりました。
黒42まで左下で生きた後、白は43から左辺にプレッシャーをかけていきました。
黒としては白25、27の間のキズを、どこかのタイミングで突いていきたいところですが、ひとまずは急場である左辺に向かいます。
51〜100手目まで
白51と封鎖された黒は黒56からコウを仕掛けました。互いにコウを対応した後、白73の押しに対して黒74と解消しました。
白は当然右下を連打。
83まで隅で強くなれたので、次に下辺1子の逃げ出しや、右辺へ手をつけていくことを狙います。
実戦は白95と肩ツキから仕掛けました。白97とさらに踏み込み、右辺につきそうだった黒地がなくなりました。
そして黒100まで進んだ後で手筋が生じます。
101〜150手目まで
白101手目の切りが厳しい狙い。これを取りにいってしまうと黒2の地点にアテ返され、隅が大きく取られてしまいます。それを防ぐために黒2とつながざるを得ず、白3から13まで右辺で安定できました。
「前譜の黒86では、ナラビではなく一路右にコスむべきだった」と茂呂二段。
その流れの中で反撃した黒14のオキは牛山自慢の一手。
右下隅の白がたちまち不安定になりました。右辺を取られた分、黒はここで取り返そうという作戦です。
白23に対して24は少し変わった形ですが、ここに打たないと一間トビの間に割り込まれ、黒が分断されてしまいます。その後も白は形の急所に打ち続け、中央の黒3子を取れる形までもちこみました(次譜の白51で取れました)
151〜215手目まで
大ヨセを互いに打ち合いますが、地合いでは黒が少し不利。そのため白87に対して黒は88と反発して対応し、下辺で攻め合いを起こしました。
黒96とつないで攻め合いの形に。お互いに死活を意識した手順で打ち進めます。
ただし最終手の白115に対して、牛山はダメヅマリを見落としていました。
一見すると115の一路下に打てば欠け眼にできそうですが、白2子がいるため入れない形だったのです。
これで白が生きたため、同時に下辺の黒一団が取られ、ここで投了となりました。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(215手完)