当店は日本らしさである「和」を大切にしています。空気清浄機fuieの販売だけでなく、各企画も「和」をテーマにして運営しています。
企画の一つとして【fuie studio Tokyo 囲碁ゲストマッチ】を開催しています。日本の伝統文化である「囲碁」に焦点を当てた企画です。
当店スタッフの牛山(アマ六段)が、プロ棋士に3子局で挑戦します。
9月13日に第3回目を開催しました。今回のゲストは水間俊文八段です。
水間八段は、初心者や級位者の囲碁ファンへの指導で定評のある方です。
対局時の様子と、具体的な手順を紹介します。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(296手完)
https://gokifu.net/t2.php?s=1181663289492555
第1譜・1〜26手目まで
お互いにトビ合う進行で一局がスタート。
黒10と白をふんわりと包囲し、白11に対しては、黒12と右上を守りながら上辺白の薄みを狙える形で対応しました。
黒12では中央側から白11をボウシする進行もありました。対して白が上辺に割って入れば、激しい戦いが始まります。
第2譜・27〜83手目まで
白27で三々に入りました。黒32に対して白33とハネ、黒40まで定石通りの進行になりました。
しかし今回は黒がやや凝り形と評価できそうです。前譜の黒26の守りが不要な一手になっています。
水間八段によれば、黒36で左辺を大事にする進行を選んだほうが良かったとのこと。左上黒の補強にもつながるので、弱い石がなくなるため打ちやすくなったはずです。
黒52では左上隅に手をつけていくのが優っていました。実戦は白53と先着され、黒がやや棒状になっているのがわかります。
白83まで進み、中央での白地がぼんやりと見えてきました。
※いずれの変化もこちらの棋譜を参照してください。
第3譜・84〜121手目まで
黒84以降、黒は中央の白地を減らしていきたかった展開でした。
実戦はその機会をなかなか掴めず、白121と大きく包囲されてしまいました。
白の形は薄かったにも関わらず、大きくまとめ上げた展開はやはりプロの技です。
白地を減らす急所としては、白115の一路右にハサミツケる手が有効でした。
黒114のタイミングでツケるのが最後のチャンスとのこと。ここに打てれば、白地はだいぶ小さくなっていました。
水間八段の勝利!次は9月20日(火)
結果は水間八段の3目勝ちでした。
終盤でコウが続いたため、296手までと長手数の一局になりました。
対局後に、棋譜をつける時に便利な碁罫紙とシールのセットをいただきました。
棋譜を手書きで残そうとすると、順番を忘れてしまうこともあるので、どこまで貼ったか分かりやすいデザインはとても良いですね。ありがとうございます。
牛山は惜しくも三連勝ならず。現在2勝1敗です。
次回は来週の9月20日(火)15時から開催します。
4局目の相手は茂呂有紗二段です。こちらも観戦自由ですので、興味ある方はぜひご来店ください。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。
https://gokifu.net/t2.php?s=1181663289492555