当店は日本らしさである「和」を大切にしています。
空気清浄機fuieの販売だけでなく、各企画もその思いで運営しています。
8月27日に、第2回【fuie studio Tokyo 囲碁ゲストマッチ】を開催しました。
囲碁ゲストマッチとは、囲碁のプロ棋士をお呼びし、当店スタッフで囲碁歴65年の牛山修(アマチュア六段)が挑戦対局する企画です。
今回のゲストは兆乾二段を迎えました。
兆二段は、牛山がオーナーを務める囲碁ファースト飯田橋にて、指導碁イベントを多数開催しています。
今回はその碁縁でゲストとしてお呼びしました。牛山と対局するのは数年ぶりとのこと。
どんな一局になったのでしょうか。
対局時の様子と、具体的な手順を紹介します。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(170手以下略)
第1譜・1〜18手目まで
黒2は工夫の一手。一路下の三連星などと比べるとあまり見ない形ですが、白3のカカリを予想して選んだとのこと。
右上の戦いに少しでも役立てようとする意図です。
白5から三々に入ります。
定石なら白13で一段落ですが、黒14から18まで形を決めました。
黒18は一見すると足が遅そうですが、弱い石をなくす意味で満足です。白に手番が回りますが、黒が順調な立ち上がりと言えるでしょう。
第2譜・19〜62手目まで
「白35が慎重すぎた」と兆二段。この手では左上隅を守るべきだったと振り返っていました。
黒52に回って黒が打ちやすい形勢になりました。白53から右下隅に入りますが、黒58,60と好調に攻めていきます。
黒62は左辺の32,50の薄みを気にしつつ、右下の白に迫る攻守兼用の一手。
盤上に黒の弱い石がなくなりました。対して白は右下がまだ安定していません。
第3譜・63〜101手目まで
白79は劣勢を意識して紛れを求めた一手です。
しかし右上黒は頑丈なので、上辺を優先して動けます。黒88も良い利かしになっています。
上辺の白は薄いため、白101は必要な守り。
しかし黒102と打たれ、白99を封鎖されてしまっては黒が地合い有利です。
白105〜109など、白はヨセで猛追しますが、黒は最後まで崩れませんでした。
牛山の勝利!次回は9月13日(火)
結果は黒の11目勝ちでした。牛山は前局の武宮九段に続き、3子局で2連勝です。
「序盤から手厚くかつプレッシャーをかけられてしまい、隙がなかったです。」と兆二段はコメントしていました。兆二段、熱戦をありがとうございました。
検討が終わってからは、観戦に来られたお客様と打っていただきました。
近所にお住まいの方で、日本棋院の「幽玄の間」にfuieが設置されたニュースをきっかけに、当店を知ったとのことでした。
「プロの碁を間近で見られ、さらに打っていただけてうれしかった」と言っていました。ありがとうございました。
次の第3局は9月13日(火)に行います。
対戦相手は、初心者や級位者への指導で有名な水間俊文八段です。
こちらも観戦自由ですので、興味ある方はぜひご来店ください。
*今回の棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(170手以下略・黒番11目勝ち)