当店は日本らしさである「和」を大切にしています。
空気清浄機fuieの販売だけでなく、各企画においても、その思いで運営しています。
この度【fuie studio Tokyo 囲碁ゲストマッチ】を開催しました。
囲碁ゲストマッチとは、囲碁のプロ棋士をお呼びし、当店スタッフで囲碁歴65年の牛山修(アマチュア六段)が挑戦対局する企画です。
第1回のゲストは武宮正樹九段を迎えました。棋戦で24回優勝するなど、多くの実績を持つ棋士です。
今回はその武宮九段に対し、3子局というハンデ戦で打ちました。
対局時の様子と、具体的な手順を紹介します。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。(参考図も見られます)
第1譜・1〜58手目まで
牛山は「武宮九段は初手に星を打ち、大きく構えてくるはず」と予想して臨みました。
しかし実戦は小目からツケ引きと、手堅い定石が選ばれました。予想は外れましたが、焦らずに布石を打ち進めました。
白15手目で右下をハサんだところから戦いが始まります。黒24ではアタリをつなぐ方がよかったと武宮九段。(参考図は上記の棋譜を参照)
白49では右下隅の白を生かす手順もありましたが、その形がやや不満だったため白は選びませんでした。実戦は右下の白5子は取らせ、白57と先手で右辺を盛り上げました。
第2譜・59〜88手目まで
白63や67の肩ツキなど、黒に対して少しずつ攻め寄るのが印象的な進行です。
各所でのやりとりを通じて、中央に大きな白地が見えてました。プロの地に入るのは勇気がいるもの。アマチュアとしては嫌な進行です。
しかしその流れを止めたのが88のコスミでした。
上辺と連絡できたことで、ここを起点に白地を減らせる可能性が出てきました。
局後の振り返りでは「この88手目が勝利を引き寄せた。とても冷静な判断でしたね。」と武宮九段も称賛していました。
第3譜・89〜145手目まで
狙いを外された武宮九段は、89手目の場面で時間を使って、この後の作戦を考えていました。
それからは手筋を駆使して、黒に迫り続けました。
牛山が最も時間をかけたのは黒140手目の場面。
白地に弱点がありそうなので、突破できる手順をひたすら探していました。
実戦はうまくいきませんでしたが、実は勝負を決めるチャンスがあったとのこと。
「黒142で実戦の一路左にツケていれば、白地が崩壊していた。」と武宮九段からのコメントがありました。
結果は牛山の勝利!
1時間半におよぶ熱戦の結果、黒番の牛山が2目勝ちました!
白から反撃する狙いを防ぎ、着実に得を重ねての勝利となりました。牛山は「初戦を勝利できたことで、次戦にも弾みがつきそう」とコメントしていました。
武宮九段は88手目のコスミを何度も褒めていました。
また各所の対応についても、より良い進行を示していただきました。
本当にありがとうございました。
*棋譜の手順は以下URLをクリックしてください。
https://gokifu.net/t2.php?s=1861659777133634
次の第2局は8月27日(土)の14時から行います。対戦相手は兆乾二段です。
兆二段は、牛山がオーナーを務める「囲碁ファースト飯田橋」にて、定期的に指導碁イベントを開催しています。
どんな一局になるのでしょうか。
fuie studio Tokyoにて行いますので、観戦したい方は気軽にいらしてください。