3月31日(金)に第17回 fuie studio Tokyo ゲストマッチを開催しました。
第2シーズン7局目となります。
ゲストは、小松英樹九段。
当店スタッフの牛山(アマ六段)が、プロ棋士に3子局のハンデで挑戦します。
結果は、小松九段の中押し勝ちとなりました。
黒は良く打っていましたが、黒92手目が敗着となり形勢が逆転しました。黒はその後も粘り強く打ち進めていましたが、上辺の黒石がとられてしまい、小松九段の中押し勝ちとなりました。
*棋譜は以下をご覧ください。 (1~207手目まで)
31手目 13の五、39手目 10の十一
61手目 4の十七、63手目 4の十八
83手目 11の十、87手目 13の十
113手目 6の三、147手目 12の五
152手目 6の九、172手目 7の五
178手目 8の五
AIによる検討
黒60手目
黒60手目は、ノビより4の十五へつなぐ方が良い。
黒76手目
黒76手目は、3の十二にカタツギする方が良いそう。
白79手目
白79手目は、3の八よりも11の十二へ打つ方が大きいそう。
黒86手目
黒86手目は、ハネるのも良い所だが、10の十二とツケたり、11の十二にノゾく方が勝る。
(変化図は下の画像をご覧ください。)
変化図① 10の十二
白14手目 10の十七
変化図② 11の十二
黒92手目
黒92手目がこの対局で最大の悪手。
黒92手目に対して、白は12の十二と繋いでいて文句なし。
ここで形勢が逆転し、白優勢となる。
黒92手目は、12の十二と切るか、15の十二へハネを打ちたい所だった。
(変化図は下の画像をご覧ください。)
黒94手目
黒94手目は、2子を逃げるのも良いが、11の十二にノゾいて、中央の白の切断を狙う方が良いそう。
(変化図は下の画像をご覧ください。)
白103手目
白93~白103の形になると、白が形勢良し。
感想戦
検討①
黒18手目
黒があてずに①とノビたとき
白は②と守るくらいで、黒③と打っていて悪くない。
検討②
黒22手目
黒22手目のタケフは重たい。
10の十五へノビるか、10の十七へトビたい所。
検討③
黒52手目
黒①に対して白が②と切っても、黒③と打たれ、黒石を取りきるのは難しい。
また、黒①に対して白②と曲げて、黒③とツナギ、白④とノビる形は黒は悪くない。
そのため、黒①と打つ手もありそうだ。
検討④
黒86手目
コスミがミソ。
単にコスミに打つ・ノゾキを効かせてからコスミに打っていれば、黒は3子をとられることなく、大きく悪くなることはなかった。