1月17日(火)に第12回 fuie studio Tokyo ゲストマッチを開催しました。
第2シーズン2局目となります。
ゲストは、大橋拓文七段。
大橋七段は、コンピュータ囲碁に第一線で取り組んでおり、AIに関する著書も多数出版されています。
当店スタッフの牛山(アマ六段)が、3子局のハンデで挑戦します。
結果は、大橋七段の中押し勝ちとなりました。
序盤から戦いの碁で、激しい攻防戦が繰り広げられました。しかし、黒が一歩及ばず苦しい局面となりました。
こちらの記事では当日の様子を紹介します。
*棋譜の手順は以下をご覧ください。
白1~白215手目まで
黒22手目 14の十
黒36手目 12の十一
白93手目 3の十四
黒128手目 8の十一
黒132手目 9の十一
黒134手目 8の十二
黒136手目 8の十三
白205手目 18の十九
棋譜・AIでの検討
1~52手目まで
黒32までは良く戦っています。
黒46は悪手。白47の一路下から二段バネを狙うため、白49の一路下まで押してから二段バネを決行するのが良いとのこと。
黒50は緩着。白49の一路下に押す方が良いとのこと。
黒52でも同様。
~69手目まで
黒58は白57の一路右にハネる方が勝った。
黒64では黒2子を捨てて右辺を地にするように白69の位置にハネる方が勝った。
~109手目まで
黒は左下でもよく戦ったが、白109までとなっては白が優勢。
~120手目まで
白111が強烈なところ。
右辺の黒が苦しくなる。
黒120は長考していた。
黒は右辺に一手入れたいが、右下隅も危うく、どう打つべきか悩ましいところだった。
感想戦
黒22手目(ハネ)を打ったのなら、黒24と打ち白2子を取りきる方が良い。
白25で右下隅が白地になっても、黒26で右辺、右上隅が黒地になれば大差ない。
黒は後に、白5の一路上にツケ~黒6の一路左に出て、脱出を狙う手もある。
序盤から難解な戦いが始まり、黒の失着を白が的確にとがめ、徐々に差を縮めていきました。
黒もよく戦っていましたが、白の対応も適切で、白の勢いに押されてしまいました。
結果は大橋七段の中押し勝ちとなりました。